【スコータイ・マラソン2024】世界遺跡を巡るランニングの感動体験

MATSUMOTO | 26.Oct.2024 | タイ

タイのスコータイで開催されたスコータイマラソンに参加しました。壮大な遺跡群が残る中でのランニングは、普通のマラソン大会とは一味も二味も違う、歴史と自然の豊かさを感じられる特別な経験でした。

2024年10月20日(日)、タイのスコータイで開催されたスコータイマラソンに参加しました。

このマラソンの舞台となるスコータイは、タイの古代王朝の首都であり、世界遺産にも認定されているスコータイ歴史公園がある場所です。壮大な遺跡群が残る中でのランニングは、普通のマラソン大会とは一味も二味も違う、歴史と自然の豊かさを感じられる特別な経験でした。

マラソン前日 - スコータイ到着から会場エントリーまで

10月19日(土)、朝7時のフライトでスワンナプーム空港からバンコク・エアウェイズのスコータイ行きに搭乗しました。

バンコク・エアウェイズお馴染みのプロペラ機に搭乗。

フライトは1時間ほどで、朝9時頃にはスコータイ空港に到着。

到着口は観光客とホテルから迎えにきているドライバーで賑わっていましたが、私はソンテウで旧市街に向かいます。

マラソン大会の影響か、いつもは貸し切り状態のソンテウも今日は満席。ソンテウに揺られながら40分ほどでバスターミナルに到着し、そこからレンタルバイクを借りて宿泊先のある旧市街へと移動しました。

市街ではタクシーやGrabはほとんど機能していないため、自分で自由に移動ができるレンタルバイクが便利です。

宿泊先のホテルは前回訪れた際にも利用したことがあり、清潔感があり従業員の皆さんもフレンドリーでリラックスできる空間です。

居心地がよくリーズナブルなホテル「スリウィライスコータイ」

大会への申し込みは事前に「RUNLAH」というWEBサイトから行っておきます。参加料は800バーツ。クレジットカードで支払います。

RUNLAH
https://www.runlah.com

支払いが完了すると送られてくるメールにQRコードがついていて、受付でQRコードと身分証明書(パスポート)を提示します。

届いていた案内のメールによると、前日の17時までに受付を済ませるよう書いてあったのですが、夕方雨が降ると嫌だなと思い早めにエントリーを済ませておくことにしました。

ホテルのチェックインを済ませた後、近くのレストランで昼食を済ませ、エントリー受付をするために会場である歴史公園へとバイクで向かいました。

歴史公園の入口付近にいたスタッフの方に「マラソンのエントリーはどこか?」と聞くと、公園の中心部にある広場を案内されました。

マラソンエントリーを受付会場。公園の入場チケットとゼッケン、Tシャツが配られます。

会場には受付コーナーが設置され、マラソンウェアやアクセサリーが並ぶ露店や屋台が立ち並び、早くもお祭りのような賑わいを見せていました。

受付コーナの前には、マラソンウェアなどの露店や屋台が並んでいます。

私がエントリーした10kmのコース。公園から時計回りで外周を周ります。

こちらがフルマラソンのコース。10kmのコースの4倍の長さの外周です。

マラソンコースの発着は、この公園内のランドマークとも言える王室寺院「ワット・マハタート」前。

明日の本番に向けて着々と準備が進んでいます。

参加者や地元の人々が会場を行き交う様子に、翌日のレースへの期待が高まります。

私が参加する10kmコースは、歴史公園をスタートし、公園の南側をまわって北へ進んで公園内に戻るルートです。事前にコースの確認をしておくことで、心構えができました。

この日の夕食はホテルで簡単に済ませ、早めに休むことにしました。この日は予報通り夕方から夜にかけて大雨でした。こうした観光地では雨が降るとホテルで過ごすしかなくなりますので、少しでも居心地のいい宿を取っておくのがよいと思います。

翌朝は4時起床の予定だったので、20時には就寝し、次の日のレースに備えました。

マラソン当日 - 朝の光に照らされる歴史遺産の風景

予定通り朝4時に起床し、身支度を整えて会場へ向かいました。

雨はすっかり止んでおり、外はまだ真っ暗でしたが、会場に到着したときにはすでに参加者たちで賑わっていました。

会場に到着した頃にはフルマラソンのランナーたちがすでにスタートを切り、ハーフマラソンの参加者がスタートラインで待機していました。

スタート会場は早朝にもかかわらず参加者たちで賑わっていました。

ステージではスタート前の準備運動をレクチャーしています。

ハーフマラソンのスタートの様子。

10kmコースのスタート前。10kmコースの参加者のシャツの色は赤です。

5時にハーフマラソンが始まり、いよいよ5時30分に私たち10kmランナーのスタートとなりました。

走り始めた頃はまだ夜の闇が残り、森の中を街灯も少ない中で進んでいくため、集団の中でのペース配分に少し緊張感が漂っていました。

約3kmごとに設けられた給水ポイントで水分補給をしつつ、徐々に体が温まってきました。空が薄明るくなり始めた頃、5km地点に差し掛かりました。

その頃には薄暗かった空も少しずつ明るみを帯び、朝日が昇り始めると共に、歴史公園の遺跡群が金色に染まっていく光景が広がり、思わず足を止めて見入ってしまいそうなほどでした。

歴史と自然が織りなす絶景の中で走る喜び

南側から北側へ進むにつれ、遺跡のお堀に映る遺跡群、周囲に広がる緑豊かな景観が見事に調和し、まるでタイの歴史の中に入り込んだかのような感覚を味わえました。観光気分で走るランナーも多く、地元の人々も沿道で温かい応援を送ってくれて、その温もりに励まされます。道中、地元の子供たちが笑顔で声援を送ってくれる姿には思わずこちらもエネルギーをもらった気がしました。

最後の直線に差し掛かると、再び歴史公園の中心へと戻ってきます。

ゴールが近づくにつれて、達成感と共に、この特別な場所で走る喜びを噛み締めることができました。ゴールラインを越えたとき、心地よい疲労感と共に、この地ならではの景観を堪能しながら走ることができた満足感が全身に広がりました。

遺跡の掘りを眺めながら。

朝焼けと美しい寺院の光景が調和に目が奪われます。

歴史公園内のコース。朝焼けに照らされる寺院。

ゴールまであと500mの案内。

スタート地点であるゴールに戻ってきました。

露店では参加者たちに飲水や軽食がふるまわれています。

マラソンを通して感じたタイの文化と歴史

スコータイマラソンは、ただのレースではなく、タイの豊かな歴史や文化に触れることができる特別なイベントです。スコータイ歴史公園という歴史的な背景を持つ場所でのランニングは、まるで過去と現在が融合したかのような不思議な感覚を覚えました。また微笑みの国・タイらしくアットホームな雰囲気も印象的でした。

この体験を通して、私はタイの文化や歴史への関心がさらに深まり、またこうしたマラソンイベントに参加して異国の地を体感する機会を増やしていきたいと思いました。

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